空冷ハスラー125 TS1252-10

2008年11月 ~ 2021年2月

2008年11月
 インターネットオークションで購入。現状で走行可能、それなりに傷んでいる状態。空冷、2サイクル、125ccの条件で探していた。少し前に同じスズキのGP125が売りに出ていて、欲しかったが高くて買えなかった。これも予算よりは高くなってしまったが、出品者が割合近くの方だったので、引き取るための費用がほとんどかからず、トータルではまあまあの値段に収まったと思う。おそらく1979~1980年式。
 早速傷んで気になるところに手を入れる。
*バッテリー:規定サイズよりも小さい物が付いている。とりあえず補水・充電して使ってみる。
*バッテリーケースの錆がひどいので、錆取りとペイント。
*バッテリーを充電してもウインカーが点滅しない。ウインカー本体と各コネクターを分解して清掃。
*ワイヤーハーネスのカバーが硬化して、あちこち破れている。分解してカバーを全て交換する予定。とりあえずフロント廻りを分解する。硬化したカバーを外し、テープ・収縮チューブ・ホースカバーを使って修復する。
*ホーンが鳴らない。色々いじってみたけれどもならないのであきらめる。

2008年12月
 マフラー、シリンダー、シリンダーヘッドが汚いので塗装することにする。エンジンを載せたままシリンダー廻りの分解を始めたが、作業が難しいのでエンジンを降ろすことにする。エンジンを固定するボルトの錆が酷かったので、ちょうど良かった。シリンダーヘッドのガスケットは液体パッキンを使って再使用する。その他のガスケットは外した物で型を取って、パッキン紙で作った。
 シリンダーは多少の傷はあるけれども使える程度。ピストンはやや深い傷があるけれども、修正して使うことにする。ピストンリングはOK。
 キャブレターは分解・清掃。フロートチャンバーのガスケットが駄目なので交換。内部の汚れは大したことなかった。キャブレターとエアクリーナーボックスをつなぐゴムのダクトは、ゴムが硬化して駄目、これも交換。
 エアクリーナーエレメントはフィルター部分が無くなっている。適当なスポンジを貼り付けて使ってみる。エアクリーナーボックスも錆が多いので、錆を落として塗装した。
 フロントフォークを分解。オイルシールはまだ使えそう。インナーチューブは全体にサンドペーパーを掛けて汚れ・錆を落とす。オイルはトヨタのATFを使う。
 Fブレーキ分解・清掃。シューは最近交換された模様。Rブレーキも分解・清掃。後のシューはかなり減っているので、近いうちに交換が必要だろう。
 ブレーキ・クラッチワイヤーの動きが悪い。クリーナースプレーを大量に吹き込んで錆・汚れを洗ったら、動きが良くなった。SP・タコメーターのワイヤーは問題なさそう。
 エンジンを載せて組み立てる。特に問題なく組み上がった。試運転もOK。

2009年1月
 正月休みに自宅へ持って帰り、前後のホイールを分解する。予想通りリム内部は錆が出ている。特に前が酷い。できるだけ錆を落としておく。Rチューブは新しい物が入っていた。それ以外、F・Rタイヤとリムバンド、Fチューブはいずれ新しい物と交換する予定。できればアルミリムを手に入れて、交換したい。
 Rスイングアームのピポットを分解。ブッシュがさび付いている。グリスニップルは無いので、内部にスプレーグリスをあふれるほど吹き込んで組み立てる。
 ステアリングのベアリングも開けてみたが、きれいに整備されていた。グリスを少し追加しただけで、そのまま組み立てる。
 これで一通りの整備は終了。しばらく乗ってみて様子を見ることにする。写真はこの時期のもの。
 オークションで前用のアルミリムが手に入った。TL200用のゴールド色のもの。

2009年2月
 オークションでTS125用のアルミリム仕様F/Rホイールセットが格安で出ていた。程度は悪そうだが、前用のリムはすでに有るのだけれども、価格が安いので入札して落札成功。写真は前輪。タイヤは硬化していて使用不能。チューブはバルブ部分が錆びているが、使用可能。リムバンドも使える。肝心のリムは汚れて腐食しているけれども、割れや大きなゆがみは無いので使える。スポークはかなり錆びているが、掃除して使えると思う。とりあえず分解して、部品単位で掃除にかかる。
 スポークとニップルが錆び付いていて外れ難い。オイルを吹いて、ニップルレンチで弛めていく。ある程度動かすと、ドライバーでも廻るようになった。ニップルレンチでも、どうしても動かない物があったが、バイスレンチで挟んで回したら、なんとか動いた。ニップルとスポークはワイヤブラシで粗方の錆汚れを落として、リン酸系の錆落とし材で処理する。リムもワイヤブラシやサンドペーパーでこすってから塗装する予定。
 エンジンが冷えている間、クラッチの切れが悪い。たぶんギヤオイルが固いのだろう。たまたま有ったSAE30のエンジンオイルを入れていた。やはり余っていたトヨタのATFに替えてみたら、調子が良くなった。
 中古ホイール続き。スポークの錆は、錆落とし材でも落としきれないので、サンドペーパーで磨いて亜鉛入りさび止め塗料を塗る。ニップルはきれいになった。ハブの錆も錆落とし材で落として黒塗装をする。

2011年4月
 昨年はほとんど乗らなかった。今年は整備してもっと乗ろうと思う。昨年に外して塗装してあったマフラー。ほこりだらけになっていたけれど、もう一度掃除して錆が出ていないことを確認。前輪ホイールは完成してあったが、後輪は組んだだけで放置していたので、車体に仮組してスポークのバランスを調整する。タイヤ・チューブ・リムバンドは新品を買った。一番安かったIRC製。タイヤはGP21/22。新しいタイヤを履いたホイールを見たら、乗りたい気持ちが盛り上がってきた。

2011年5月
 前後ホイールを組み替えて、ついでにブレーキカムに給油。マフラーを取り付けて、半年ぶりにエンジン始動、近所をテスト走行。相変わらず前ブレーキの効きがいまいちだけれども、まあ普通に走るのには問題ないレベル。
 これも買っておいた産業用のバッテリーを取り付けようとしたら、サイズがちょっとだけ大きすぎて付かない。仕方なく、元々付いていた6N2サイズのバッテリーを充電して付ける。エンジンがかかっていたらウインカーが点滅するが、さらにブレーキを踏むと点滅が止まってしまう。ホーンは鳴らない。純正サイズのバッテリーを探さなければ。
 今後の課題:
☆フロントフォークのインナーに錆が出ている。だんだんひどくなっている。何とかしなくては。
☆バッテリー交換。
☆ライトスイッチからでているケーブルの束を熱収縮チューブで巻いていたが、チューブが破れていた。素材が悪かった模様。何か他の素材を探そう。
☆燃料タンクの塗装が痛んでいて、何とかしたい。

2011年10月
 バッテリー交換。「駆」というブランドのものを購入した。

2012年3月
 「駆」バッテリー、残念ながら性能悪い。しばらくは順調に使えていたが、寒くなって上がりやすくなった。充電して使えていても、1週間くらい乗らないでいるとニュートラルランプも灯かなくなっている。

2013年1月
 いよいよ燃料タンクとフロントフォークを直すことにする。
 燃料タンクは内部をリン酸系の錆取り材で処理。すると、下側の溶接部近くでピンホールが2カ所空いてしまった。半田付けで直したが、他にも薄くなっているところがあるだろう。とりあえずこれで使うことにするが、このほかにも穴が空いたら、内部のコーティング処理が必要か。外側はペイントを剥がしてへこみをパテで修正。ペイントは日産のスーパーレッドを使う。
 フロントフォークはワイヤブラシで錆を落として、リン酸系錆取り材に漬け込む。1昼夜後に出すと、もともとの錆が出ていた周りのメッキが剥がれていた。メッキの裏側で錆が進行していた模様。ワイヤブラシで痛んだメッキを取り去って、さらに1昼夜漬ける。と、さらに周囲のメッキが剥がれる。もう一度ワイヤブラシをかけて、錆取り液に漬ける。長く漬けていると、どんどんメッキが剥がれるような気がするが、きりがないのでこれぐらいにしておく。さてこの後はどうするか。このまま組むとまたすぐに錆が進行するだろう。悩んだ末、ペイントをかけることに決定。錆が出ている部分に薄くシルバーのペイントをかける。取り付けるときはクランプを広げておいて、ペイントを痛めないようにそっと入れる。これでしばらくは錆を止めることができるだろう。いずれ必ず再発するから、今度酷くなったら交換か再メッキ。

エンジン分解整備

2013年3月
 Fフォークと燃料タンクがきれいになって気分良く乗っていたら、あるとき突然吹けなくなった。ガス欠に似た感じだけれども、燃料は十分入っている。プラグを外すと電極が溶けかかっていた。ヘッドを外すとピストンヘッドも溶けかかっていた。焼き付き寸前の状態。少なくともピストン廻りは交換が必要。シリンダーは目立った傷はない。
 これはまだまだ長く乗りたいので、一度分解して点検とオイルシール類を交換することにする。暇がないので長くかかりような予感。

2013年4月
 エンジンを降ろして外回りを洗浄。ギアオイル排出。

2013年8月
 なかなか時間を取れない。シリンダー廻りを分解。左側のオイルポンプ、発電機廻りを分解。フライホイールマグネットは汎用品のギアプーラーで外す。

2013年9月
 クランクケースを割ってクランク廻り、ギア廻りを分解。もちろんクラッチ、スターター廻りも分解。クランクケースは発電機側から引っ張る。カバーを止めるボルト穴を使ってアルミプレートを3本ほど取り付け、クランクシャフトとスプロケットのシャフトを支点にしてギヤプーラーでケースを引っ張る。なんとか外れる。ベアリング、オイルシール類を外してサイズを確認。ベアリングは汎用品を手配。オイルシールは汎用品で手に入る物もあったが、純正部品を購入することにする。純正部品はドライバースタンドで注文。
 部品は直ぐに揃ったが、組み立て作業の時間が取れない。

2013年10月
 クランクインストールツールが必要らしいので購入。

2013年11月
 発電機廻りの配線(被覆)が熱で硬化していて、取り外すときの作業で折れてしまった部分もある。この際だから劣化している配線類を部分的に交換する。

2014年1月
 結局、正月休みを使って組み立てることになった。クランク廻りはいいとして、ギア廻りが上手く組めるかどうか自身がない。右側クランクケースにギアを組んで、変速が機能するか何度も確認する。不安は残るが、正常に動いているように思うので、クランクケースを閉じる。正月休みの作業はクランクとギアを組んでケースを締めたところまで。遅々として作業が進まない。
 少しづつ時間を取って、発電機廻り、クラッチ・スターター廻り、シリンダー廻りを組んでいく。概ねエンジンの組み立ては完了。
 この先しばらく忙しくなるので、フレームに載せて始動きるのはいつのことになるのか。

2014年6月
 やっとフレームにエンジンを載せた。ギアオイルは余っているATFを使う。プラグの火花を確認するが、火花が飛ばない。何か間違っているか?結線を確認するが、こんなシンプルな配線で間違いようがない。基本に帰ってポイントの動作を確認すると、どうもポイントが開いているように見えない。テスターで点火時期を確認しつつギャップ調整を行うと、火花が飛んだ。
 燃料を入れてエンジン始動。1年3ヶ月ぶりにエンジンが動いた。

2014年7月
 バッテリー購入、今度はOrientalブランド。

2014年8月
 登録、自賠責保険を掛けて走行開始。しばらくは控えめに慣らし運転。
 走行中にヘッドライトの電球が切れる。他車の後ろを走ってなんとか到着。夜、回路図を眺めて、おそらく夜間回路でバッテリーが切り離されたことを疑う。ハンドルのライトスイッチ廻りか? 翌日、バッテリー電圧を見るために開けると、原因がわかった。レクチファイヤーの電極が折れていた。ヘッドライトの電球とレクチを手配しなければ。
 レクチが高いのでハンダ付けでケーブルをつないで復活させた。ヘッド電球は購入。いずれ6Vレギュレータを入れたい。
 買ったときから、これの型式は何だろうかと思っていたが情報が手に入った。
-----
TS125-8 TS1252-128182~
TS125-10 TS1252-149463~
TS125-11 TS1252-154627~
-----
これによると、10型らしい。

レクチファイヤーをレギュレーターに交換

2014年9月
 6Vレギュレーターを入手。ホンダがカブ等の6Vモデルに使っていた物らしい、中古品。ホンダの回路図を眺めて、おそらく純正レクチファイヤーの位置に入れて良いと判断した。レギュレータとして必要なアース線を追加して交換完了。ホンダの回路ではヘッドライトを付けたときはレギュレーターが働かないようにしているが、ハスラーにはそのような切り替え回路は無い。目視では純正レクチファイヤーのときと違いは感じられない。ヘッドライト/バッテリーの電圧を測ると、レギュレーターを入れたときの方が少し電圧が低い。しかし低すぎるとは思わないので、このまま使う。
 しばらくして、走行中にヘッドライトの明るさがが少し変化するのに気が付いた。気にしなければ済む程度で、走行に支障はない。おそらくレギュレーターが効くか効かないかの境目を越えるときに、明るさが変化するのだろう。ホンダの回路はこれを嫌って、ヘッドライト点灯時にレギュレーターを止めるようにしているのかもしれない。

2015年3月
 前後スポークの錆が酷くて、もう限界。一旦廃車して整備に入る。

2015年8月
 暇を見つけて・・・と思っているうちに夏も終わろうとしている。後輪用のスポークはオークションに出ていたのを買った。前輪用は純正部品を正規に購入。前輪を分解するとベアリングが片方廻らない。これを機に前/後輪のホイールベアリングも交換する。NTNの汎用品を購入。前/後とも、ブレーキ側はZタイプ、反対側はゴムシールタイプが使われていた。なので、ブレーキ側は非接触シールタイプ、反対側は接触シールタイプを使う。
 まずは前輪のスポークを交換、新しいベアリングを入れて完成。

2015年11月
 やっと後のホイールにも手を付けた。スポークとベアリングを交換。美しい。

2016年1月
 春には乗ろうと思って、各部の整備を始めると、あちこち不具合が噴出。乗らないで放置する方が痛みが速いような気がする。さしあたり交換しなければならない部品を手配する。
-----
スロットルワイヤー
キャブレターとエアクリーナーをつなぐゴムホース(ダクト)
キャブレターフロートチャンバーのガスケット
燃料コックのオイルシール
クランクケース左側カバーのガスケット
チャンバーとサイレンサー固定部のゴムワッシャ
-----

2016年2月
 手配した部品に交換する。燃料コックを外すと、燃料タンク側の塗装が溶けていて、このままだとパッキンの当たりが悪そう。塗装を剥がしてコックの当たる部分以外を再塗装。コックの当たる部分は鉄板生地にしておく。その他の部品は単純に交換するだけで済んだ

2016年3月
 フロントブレーキの効きが悪いうえに鳴く。いつか必要になるだろうと思ってベスラのシューを買っておいたので、この際に交換。シューの厚みは十分に残っているので、薄くなっていたRに、Fの中古シューを装着。Rでも効きが悪いのだろうけれども気にならない。しばらく使っていたら鳴きも止まった。Fブレーキは好調。

2016年4月
 少しでも静かになることを期待して、バッフルパイプにグラスウールを巻いたら大失敗。最初は、思ったほど静かにならないなぁ、と思って走っていた。しばらくしてとても調子が悪くなった。4~5000rpmの谷間が酷くて、ここを越えて回転が上がらない。無理矢理上げていっても、6速だと平地で全開でも回転が下がってしまう。明らかにおかしいが、バッフルパイプが原因とは思わなかった。
 プラグは正常の範囲と思う。エアクリーナーを掃除してみたが変化無し。キャブの分解。特に異常は見あたらないが、試しに油面を1mm上げてみる(26→25mm)。さらに酷くなったので、逆に1mm下げて27mm。元の調子悪い状態に戻った。点火時期を調整。ストロボは無いので、テスターを使う。ほぼ合っているけれども、僅かに遅れているみたいなので少しだけ早くする。しかし変化無し。プラグを新品に交換してみる。もしかしたら少しましになったか?、という程度。
 シリンダー開けてみるか? 気が重いのでしばらく手をつけないでいる間に、もしかしたらバッフルパイプのグラスウールか?、と思い当たる。簡単なことなので外してみたら正解。元の調子良い状態に戻った。めでたし、だけれども何故だ?
 今後の課題:シートの裏側、鉄板部分が崩壊しそう。表は未だきれいで使える状態なので、張り替えられたのだろう。いよいよシートASSY交換か。

スピードメーター/タコメーター分解整備

2016年8月
 スピードメーターの動きが悪い。動かない。動いたと思ったら針が上がったきり下がらない。分解するのは難しいので、ダメ元でクリーナースプレーを吹き込んで内部洗浄を試みる。→効果無し。
 気合いを入れて分解整備を試みる。カシメで組み立てられているので面倒だが、安物のマイナスドライバーを曲げた専用工具を作って分解成功。分解してみて判った。ケーブルを受ける部分がカシメで固定されているのだが、このカシメが弛んでいた。スピードメーターを動かす機構が僅かな隙間を保っているところが、カシメが弛んだために接触して、動かなかったり戻らなかったりする原因になっていた模様。しかしここをカシメ直すのは難しい。メーターを完全に分解すれば出来るが、このメーターを完全に分解して組み直す自信がない。結局カシメ直しは諦めて接着剤で固定した。おそらく接着剤だと長く持たないだろう。次に調子が悪くなったら交換する。それまでに交換部品を物色しよう。
 メーターのケースがあまりにも汚いので塗装。元通りに組み立てて装着。調子よく動くが、60km/hを越えると急にスピードが上がる。そんなに出ていないだろうと思うのに、簡単に100km/hとか。まあ、こういうこともあるかと思って完全分解は諦めたんだけど。

2016年9月
 スピードメーターの分解整備ができたので、覚えているうちにと思いタコメーターも分解する。こっちは不具合は無かったが、スピードメーター不具合の原因だったケーブル接続部のカシメに僅かだけれどもゆるみが出ていた。効果の程は?だけれども、接着剤を付けておく。あとは清掃・注油・外装の塗装。とてもきれいになった。
 シート交換。eBayでタイから購入。送料の方が高い。約12000円。純正互換品で取り付けも問題なし。きれいになって満足。

Fブレーキランプスイッチ発見

2016年10月
 ウインカーやフェンダー取り付け部のゴム部品が消耗しているので純正部品を発注。同時に、欠品していたFブレーキスイッチに使えそうなものが見つかったので買ってみる。これはこのハスラー購入時にフレーム番号で注文したら廃止といわれて諦めていたもの。#57460-10400 DR125用らしい。スイッチは使える。部品側の端子はギボシだが、本体側はコネクタになっているので、こっちもギボシに変えて接続完了。8年越しでやっとフロントでブレーキランプが点くようになった。
 メーターを装着して試運転しようと思ったら、バッテリーが死んでいた。タコメーターを触る前は使えていたのに。充電しても電圧が上がらない。あちこち探して、WEBIKEで純正部品を買うのと同時に、古河の海外工場製造品を約1,900円。金額自体はもう少し安いものもあったが、送料無料になるのでお得と思った。
 バッテリー交換を期に、以前からやろうと思っていたメーター照明・パイロットランプとウインカーのLED換装に手を付ける。メーターのランプ類はBA9Sが使われているが、ソケットのゴムが溶け始めているので、汎用品のT10ソケットに交換。6VのT10LEDは売っているけれども高価なので自作。照明とハイビームは交流が来ているから全波で点く仕様にした。
 ウインカーリレーはLED対応の12V用が余っている。もしかしたら使えるかと思って試したら、だめだった。分解してみたら割と簡単な回路だった。点滅のパルスを作っている回路は6Vでも動くみたいなので、電源回路の抵抗値を変えたら6Vでも使えるようになった。机上では動くので、リレーはこれでやってみる。ウインカー用の6VLED電球も売ってはいるけれども、割高に思うので自作することにした。ソケットのみ購入。部品は揃ったので、ぼちぼち作っていこう。

2016年11月
 交流用T10電球と、ウインカー用BA15S電球を製作。改造したウインカーリレーと併せて組み込んだら、ウインカーが超ハイフラ。点滅周期を調整するボリュームを回しても、上手くいかない。ノーマルの6V-8W電球を入れると、良い感じに点滅する。机上のテストでは上手くいっていたが、実機ではだめということか。超ハイフラではあるけれども点滅はしているので、当面はこれで使うことにする。できるだけ早いうちにウインカーリレーを再度吟味するつもり。交流用T10電球は好調。

2016年12月
 6V-LEDウインカー続き。ウインカーリレーをいじってみた。当てずっぽうで回路定数を変えてみたが改善しない。これ以上は測定器を当てて真っ当に調べるしかないが、設備不足でできない。ノーマル電球であれば正常動作することから、電流量を増やせば動くかもしれない。試しにLED電球と並列に1kΩを入れると少し改善。抵抗値を減らすと、より良くなる。あまり小さい抵抗を使うとLEDにする意味が無くなるのと、抵抗の在庫との兼ね合いで、各LED電球に1kΩを入れることにする。未だ少々ハイフラ気味ではあるけれども、許容範囲と思う。次の課題はブレーキ/ポジションランプの強化。
 2ストオイルが無くなった。以前から使ってみようと思っていたAZ製MEO-001を購入。4Lも買ったので、良いものであることを祈る。

クランクシャフト端ナットゆるみで後輪ロック

 走行中に後輪ロックして止まった。すぐにクラッチを切って路肩に止まれてよかった。キック降りず。幸い家からそれほど離れていなかったので、1時間弱押して帰宅。焼き付きと思っていたので、まずシリンダーを開けてみると、焼き付いていない。クラッチ側を開けてみて原因判明。クランクシャフト側のギヤを止めているナットが弛んで、カバーに衝突していた、カバー側にくっきりと摩耗跡が残っている。ゆるみ止めのワッシャがはまっているのに、なぜ弛むのか?? 関係あるのかどうか判らないが、クラッチフリクションプレートの一枚が欠けているのを発見。ナットとクランクシャフト側のねじ山が摩耗している。ナットとゆるみ止めワッシャ、クラッチフリクションプレートを手配する。
 部品が届いて交換・組み立て。ねじロック剤も一緒に手配したが届かなかったので、ゆるみ止めワッシャに液体パッキンを塗った。気休めかもしれないけれど。しっかりねじを締めてワッシャで固定。あっちこっち分解してしまったので、分解1日/組み立て1日、延べ2日かかった。

2017年1月
 Fフォークオイル交換。エネオスATF。けっこう汚れていたので換えて良かった。感触の変化は無し。

2017年2月
 ブレーキ/ポジションランプを自作LEDにしていたが、暗くていまいちなので作り直した。まあまあの明るさになったが、ストップランプはもう少し明るくしたい。

2017年3月
 K125のクラッチワイヤーを購入するのに併せて、以前から買おうか悩んでいたFフォークのインナーチューブをタイからeBayで購入。純正部品は無くなっていたもの。ついでにオイルシールも交換しよう。こちらは中華パーツを手配。

Fフォークインナーチューブ交換

2017年4月
 Fフォークインナーを交換、しようと作業を始めたらトラブル発生。写真は上がeBayで買ったTS125N用のインナー、下がTS125-10に使われているもの。装着した状態で下側の端を写している。eBayは先端の面取りのみ。純正品は途中にくぼみとオイル穴が空いている。
 さらに上側のねじ式キャップの径が違って入らない。純正品はねじ径が26mm、eBayはノギスで測ると24mmのようだ。
 これでは使えない。下側の加工の違いは実用上は問題ないように思う。もしかしたら激しい運動でオイル切れを起こすかも? でも本格的オフロード走行などしないだろうから、いけるんじゃないだろうか。インナーチューブ以外の内部部品は使えるように思う。さしあたり無いと困るのは、上側キャップ。サイズの合うものを手に入れない限り使えない。
 販売したタイの業者に連絡を取って、純正品とは違うこと、上側キャップがないと組み合わせて試すこともできないことを伝えた。返品することも考えたが、販売条件から返品の運賃を負担しなければならない。チャレンジになるけれども、キャップを手に入れて使ってみようと思う。タイの業者はのらりくらり状態。気を抜くと黙り込むので、2~3日返事が来ないと問いかけ直す日々が続いている。これが海外通販の醍醐味か。

2017年5月
 タイ人の通販業者は問題を解決する気は、さらさら無い模様。最後にはインナーチューブを売っただけだから、他の部品が合おうが合うまいが知ったことか、と言ってきた。気に入らないなら規定通りに送料を負担して返品しろということ。このくらいでないとeBay通販業者は勤まらないのだろう。妥当な値段でキャップを売るなら、買うつもりだったのに。仕方がないので、キャップを手配する。純正部品で探しても良いのだけれども、自転車用部品で合いそうなのが見つかったので、今度は中華パーツを買うことにする。

2017年6月
 Fフォークインナー続き。自転車用部品流用のキャップは着かなかった。残念。仕方がないので純正部品を手配。1個約千円。

2017年8月
 やっとFインナーチューブを交換。特に問題なく着いた。オイルは10W-30を180cc。乗った感じも特に変化無し。

2017年12月
 久しぶりに洗車をしたら、タイヤ側面のひび割れが酷いことに気が付いた。交換から6年。たいして走っていないので山はたっぷり残っているが、これだけひび割れしてしまうと交換しないわけにはいかない。

2018年1月
 2サイクルオイル補充。このところFDオイルを使ってきたが、簡単に手に入る安いFDは全部試したので、今回はSUMIX-FCの4L缶を買った。ホームセンターで約1800円。排気煙を含めて、体感的には何も変化無し。

2018年2月
 プラグ交換。NGKの8番でくすぶり気味なので、BP7EYに換える。取り立てて変化はないが、アイドリングの安定が良くなったように思う。ヘッドライト消灯で1500~1600rpmに調整しておくと、以前はヘッドライトを点けると止まりそうになった。信号待ちが長いと実際に止まる。プラグを換えた後は、ヘッドライトを点けたときの回転数低下が少なく、かなり長い時間アイドリングしていても止まらなくなった。

燃料タンク内部を樹脂コーティング

2018年9月
 燃料タンク内部の錆が進行しているようだ。以前錆取りをして、そのとき小穴が空いて、はんだで修理した。再度錆取りをしたら、また穴が空くかもしれない。放置していてもいずれ穴が空くだろうから、根本的な解決として燃料タンク内部を樹脂で固めることにした。
 錆取りはリン酸系の錆取り剤を使った。アルカリ性洗浄剤で洗って、アルコールを使って乾燥を促進した。樹脂は耐ガソリンと表示されているビニルエステル樹脂を使った。このような樹脂を使うのは初めてで、少々とまどった。気温30℃で適当量の硬化剤を混合して、コック穴を塞いだタンクに注ぐ。緩い水飴状でタンクを振り回してまんべんなく行き渡らせる。ここでトラブル発生。予想よりも早く、30分くらいで固まりだした。それも、徐々に固くなると思っていたら、ある時急激に固まりだした。あわててコック穴を開けたが、全く出てこない。なんとかならないかとタンクを振り回していたら、樹脂が固まって転がっている気配がする。給油口を下にして振り回したら、(固まった)ゼリー状の樹脂がいくつも転がり出た。少しでも多く排出しようとがんばって、かなり出せたと思う。 丸一日くらいすると、樹脂のべたつきは全く感じられなくなった。
 ついでに外側の塗装も行う。傷がいっぱいあるのでタッチアップしておいて、耐水ペーパーで磨く。深い傷の部分を再度タッチアップして、もう一度磨く。DIYでは充分な下地だろうと思う。同じ色の塗料を使うので、いきなり上塗り。前回はソフト99の塗料を使ったが、今回はホルツブランドで同色を買った。2回ほど塗って下地のむらが見えなくなった。3回目本番で、光沢が出るまで吹いて終了。ちょっとざらついた部分が残ったが、DIYだから...。

2019年1月
 レクチファイヤーをホンダ用6Vレギュレーターに換えている。そもそもレギュレーターにしたのは、バッテリー廻りにトラブルが起きたときに、ヘッドライトの電球が一瞬で切れてしまうことの対策だった。その目的には叶っているのだけれども、ヘッドライトが瞬く、またエンジン回転を上げるとヘッドライトが暗くなるという現象が現れていた。なんとかしたいと対策を考えていて、方向が見えてきたので実験を始める。原因は判っていて、レギュレーターが電源を短絡することで過電圧を抑制していることにある。もっと良いレギュレーターにすればいいということなのだが、純正のレクチファイヤーと単純に入れ替えて働くというところに、このホンダ用レギュレーターに魅力を感じる。電源を短絡するというところを改善すればいいと思うので、短絡したときの回路に抵抗を入れてみることにする。抵抗値を吟味すれば、折り合いがつくところがあると思う。試しに6V-8Wの電球を入れてみる。アイドリングでは電球は点かないが、回転を上げるとしっかり点くので、目論見通り働いている模様。これでしばらく使ってみる。

2019年4月
 K125に一時使っていたDR250用ヘッドライトに交換する。ほとんど同じものだけれども、ポジションランプが付く。こちらの方が新しいせいか、レンズや反射板がきれい。サイズが同じだから取付は問題なく出来た。電球の形式が違うタイプのPH9/P15d-30。白熱電球なら安いので、35Wを買ったら失敗だった。これまで、純正は白熱25Wのところハロゲンの30Wに換えて快調だった。35Wでもいけるだろうと思ったら、純正25Wと同じか、ちょっと暗く感じる。仕方がないので、30Wハロゲン球の鍔を交換して使う。
 ポジション球はT6。LEDを使いたいが、6V-T6は少なく、有っても高いので、ヘッドライト用発電コイル直結で12V電球を使うことにする。ヘッドライトを点けたら電圧が下がって暗くなるだろうけれども、ヘッドライトが点いていたらポジションは消えてもかまわない。配線しようと思ったら、ヘッドライトケースに発電コイルの線が来ていない。燃料タンク下で中継しているようなので、新しい線を張るか、違う電源を使うか。バッテリーの線は来ているから、6V電球を使えば直ぐにできる。考えがまとまらないので、この件は一時保留。ポジションランプの配線は遊ばせておく。
 時間が取れたので、ステアリングベアリングのレース交換。引っかかりを感じて部品は購入しておいた。ベアリングのボールを1個転がしてしまって、探すのに10分ほど費やした。フロントブレーキの分解整備と、あちこちの錆取りを含めて約4時間。
 ついでに燃料タンク下からヘッドライトに来ているハーネスを確認。テープで巻いてあるので、配線を追加するためにはテープをほどいて、配線追加後にテープ巻き直しが必要。時間のかかる作業になるので、この日の作業は断念。

2019年5月
 レクチファイヤー廻りの手直し実験は順調。そこで、本格的な手直しに向けて、電球の代わりに入れる抵抗を手配する。50ccクラスのレクチファイヤー廻りによく使われる5Ω位の抵抗器をヤフオクで購入。

2019年8月
 ギヤオイル交換。自動車用5W-30SL。

タイヤ交換

2019年9月
 タイヤ交換しなければ、と思いだして1年。消費税が上がる前にタイヤ交換に踏み切る。もうオフロードを走ることは無いだろうけれども、オフロードタイヤの雰囲気は欲しい。いろいろ選択肢はあったが、IRC GP110を選択。決め手になったのは
       MADE IN JAPAN。
外国製部品があたり前の時代に、日本製は貴重だなぁ、と思って。
 前用のリムバンドは買ってあったので交換。後用は無かったので、再利用。後用も買っておけば良かった。交換作業は、特に何事も無し。
 スポークに若干の腐食が見える。新品に交換して4年、ちょっと早いのではないか。白ないしはグレーの腐食で、赤さびではない。今回はスチールウールにオイルを付けて磨いておいた。もし再発するようならばサビチェンジャー処理か。

スイングアーム塗装で苦労した

 同時にスイングアームとブレーキパネルの塗装を行う。以前から塗装が剥げて錆が浮いているのが気になっていた。その塗装作業でトラブル発生。最初スイングアームを使いかけの黒錆止め塗料で塗ったら、1回吹いたところで塗料が終わった。塗料が足りないので、違う銘柄のアクリルシリコンのラッカースプレーを買った。これが失敗。錆止め塗料の上にラッカーを噴くと、みるみる皺になっていく。直ぐに塗装を中止して調べた。おそらく錆止め塗料は油性エナメルで、ラッカーを重ねると皺(リフティング)が起こるとのこと。知らなかった。仕方が無いので、最初に使ったものと同じ銘柄の錆止め塗料を購入。皺の部分をサンドペーパーで削って、錆止め塗料を薄く塗る。乾燥と薄く塗ることを繰り返して仕上げるつもりだったが、途中で再び皺が出る箇所があった。そのたびに削り直して、なんとか塗装完了。ブレーキパネルはアクリルシリコンのラッカースプレーで塗った。こちらも最初塗料が弾かれてしまったが、削り直して充分に脱脂して成功。結局塗装に10日以上かかってしまった。きれいになって気分が良い。
 スイングアームピボットの清掃・給油、ブレーキカムの給油、チェーン・スプロケットの清掃・給油。チェーン・スプロケットは近いうちに交換が必要だろう。

2020年1月
 エンジンオイル補充、櫻FC。

2020年12月
 今年はトラブルが全くなくていい年だなあと思っていたら、小さいトラブル発生。シリンダーとマフラーを結合しているボルトが一本無くなっていた。単に弛んで抜けたと思って新しいボルトを入れたら、いくら回しても締まらない。シリンダー側のねじ山が抜けていた。コイルで修理かと思ったが、下穴が深く開けてあったので、タップで奥までネジを切った、ついでに壊れていない反対側も同じようにネジを切っておいた。ボルトを長い物に換えて修理完了。壊れた方でも、たぶん15mmくらいは効いているだろう。

2021年1月
 時間が取れたのでマフラー塗装。シリンダー近くに錆が出ていた。簡単に錆落としをして普通の耐熱スプレーで塗装した。

2021年2月
 エンジンオイル補充、カストロールGO-2T。オイルタンク~オイルポンプ間のホースが硬化していたので交換。

 このハスラー125も手放すことにした。こんどは直ぐに買い手がついた。いっぱい楽しませてくれてありがとう。