不織布でFRP

2023年7月
 ベニヤ板を補強するために、両面にFRPを貼った。ガラスとか、ましてカーボンは高価なので、ポリエステルの不織布を使った。ダイソーで 買ったレンジフード用フィルター。樹脂はエポキシ接着剤を使った。たくさん失敗したことを記録として残しておく。

1.エポキシ接着剤の選定
 対象は40cm角くらいの板。作業時間を確保するため、硬化開始まで30分以上は必要。10分という表示のものを使ったら、5分くらいで硬 くなり始めてクロスが貼れなかった。持っていた「コニシ ボンドクイック30」は使えた。しかしこれは硬化しても、少し軟らかい。足りないの で「セメダイン スーパー60分型」を買った。これは十分硬い。

2.樹脂はたくさん必要
 持っていたものを含めて、エポキシ接着剤を約150g用意したが足りなかった。追加で110g買って、少し余った。接着剤代として1500 円くらいかかった。これならFRP用のポリエステル樹脂1kgを買った方が良かったかもしれない。

3.樹脂が足りないと仕上りが悪い
 樹脂が足りないとクロス内に空気が残った状態になる。後から追加すればいいと思っていたが、接着剤が固まってしまうと空気の部分に接着 剤は入らない。貼り付は一発勝負。十分な樹脂を用意すること。硬化が始まる前なら追加できる。

4.木材が樹脂を吸う
 予想以上に木材が樹脂を吸った。木材や樹脂の種類で違いはあるだろうが、樹脂が足りなくなった理由の一つだろう。

5.クロスの厚さ
 ダイソーのレンジフード用フィルターは厚さが2種類あった。なんとなく厚手を選んだ。薄手ではあまりにも薄いだろうと思って。厚手でも 薄いかも?と思っていた。しかし想像していたより厚く仕上った。今回の目的としては、薄手のクロスで十分だった。そうすれば約150gの 樹脂で足りたかもしれない。

6.仕上りいまいち
 樹脂が足りないことが主な理由で仕上りがいまいち。とても残念。使うことは「できる」と判断した。差し当たり使えている。空気がたくさ ん入っているから、使っているうちにひび割れしたりするかも。