2014年7月
左手手首に痛みを感じる。10年以上前に患った腱鞘炎と同じように思う。再発したのだろう。塗り薬や湿布を使って様子を見る。

2014年8月
痛みは続く。だんだん酷くなっているように思う。塗り薬や湿布を効能の強い物に換える。また、痛みの強いときに飲み薬の鎮痛剤を使う。
仕事で力仕事をやらざるを得ないことがあり、それをきっかけとして一段と悪化する。これはもう駄目だと思って、整形外科の医者に行く。予想通り腱鞘炎とのことで、湿布(フェルビナク)と鎮痛剤(セレコックス)の飲み薬が処方される。また、手首の動きを制限するコルセットの購入を勧められる。コルセットは購入する。購入時は全額自費で支払い、処方箋と領収証を添えて健康保険組合に還付を請求する。価格は約7,000円、7割の約5,000円が還付された。

2014年9月
コルセットは痛みを感じるところまで動かないようにするもので、それなりに効果はある。しかし病状を回復するほどの効果はないように思う。湿布と鎮痛剤を使っていて、痛みを抑える効果はあると思うが、痛みはだんだん強くなっている。整形外科の医者を3回受診し、湿布と鎮痛剤の処方を受けた。受診の度に痛みが強くなっていると訴えているが、対応は同じで湿布と鎮痛剤の処方のみ。4回目の受診に際して、今度同じ対応だったら医者を換えようと思って行ったら、医者には一週間休診するとの看板が出ていた。これは、この医者とは縁がないということだと悟り、翌日別の整形外科医を受診する。
新たに受診した医者では、問診から腱鞘炎だとは思うが、他の要因がないか確認するためにレントゲンを撮るとのこと。写真で確認して、これで腱鞘炎の診断を確定。こっちの医者の方が治療方針の説明がはっきりしている。
(1)2週間湿布と鎮痛剤で様子を見る。
(2)改善しなければ患部に炎症止め+鎮痛剤の注射を4~5回打つ。
(3)それでも改善しなければ手術。
何となく、すでに別の医者にかかったとは言わなかったので、(1)のステップから治療が始まる。
湿布はロキソニン、それにボルタレンの塗り薬が出た。鎮痛剤はロキソニン。痛みを和らげる効果はあるとは思うが、症状は改善せず(2)のステップへ。
ステロイド+麻酔を健勝部に打つ。針を入れるときは痛いが、すぐに麻酔が効いて痛みが全くなくなる。麻酔の効果は1時間くらい続き、その後徐々に薄れていくにつれて痛みが戻ってくる。しかし注射を打つ前と比べると痛みは弱い。これで治ってくれればと願うが、3日程経つと元通りの痛みを感じるようになった。概ね週1回の間隔で注射を打つ。打ってしばらくは痛みが和らぐが、2~3日で元に戻る。

2014年10月
5回目の注射に受診したときに手術を受けるどうかの意思を確認される。この注射では効果は一時的であろうと感じていたので、手術を受ける旨の返事をする。その場で手術が決定。てっきり病院を紹介されると思ったが、この医院でやるとのこと。金曜日の受診で翌週火曜日の手術になった。週末に出掛けるので痛み止めの注射を希望したが、手術直前を理由に断られた。
手術当日。医者が一人でやっている小さな医院なので、午前の外来診察が終わった後、12時過ぎから手術の予定。11時半頃に到着し、すぐに処置質に呼ばれる。手首の毛を剃られてベッドに寝て、脈拍・血圧を測られて準備完了。医者が入ってきて手術開始。麻酔を打ってすぐに切開が始まる。そのときすでに痛くはないが、未だ感覚は残っていた。切り開いて奥に進むにつれて痛みを感じる。痛みがだんだん強くなってきて、痛いと言うが、麻酔の追加などは無し。訴え方が足りなかったか? 冷や汗が出てきた。看護婦が気づいて血圧を測ると、かなり低くなっているらしい。膝の辺りに枕やタオルを積み上げ、その上に足を載せる。上半身の血圧を上げるためか。その間も手術は進み、腱鞘の切開は終わったとのこと。切り開いたところを見せてくれて、これが切った腱鞘とか説明してくれるが、寝た姿勢で見ているので患部まで遠く、血まみれの肉が見えるだけで細かいところは判別できなかった。切り口を縫い合わせて手術完了。最初の麻酔から約15分。消毒してガーゼを当てて包帯を巻いて本日終了。医院に到着して約1時間。抗生物質と鎮痛剤が処方される。抜糸までは毎日通院するようにとのこと。しかし医院の休診日は行かない(行けない)のだから、それほど厳密なものではないらしい。抜糸までは水に漬けないようにとのこと。麻酔は2時間くらいで抜けて、切ったところの痛みが増してきた。鎮痛剤を飲んでいることもあって、動かさなければ酷くはない。親指付け根あたりの皮膚の感覚が無かったが、翌日には回復した。一週間後の水曜日に抜糸。この先は通院は不要、異常を感じたら来るようにとのこと。
手術を受けて、腱鞘炎の痛みはなくなったと思う。切ったところは痛い。また、切った腱鞘を通っていた、親指に通じる腱を動かすと痛い。切った部分は派手に腫れている。医者の説明では、徐々に痛みは和らぐとのこと。痛いから動かさないでいると回復が遅れるから、できるだけ動かすようにといわれた。

2014年11月
患部の腫れと痛み、親指に通じる腱の痛みは続いている。切り口は完全にふさがったので、初期に出たボルタレンの塗り薬を使う。痛みが少々和らぐ。また手首のサポーターを使うと、痛みが和らぐ。コルセットは切り口を圧迫して痛いので使わない。痛みは感じるが、腱鞘炎の痛みが酷かった頃に比べると、かなりましな状況といえる。

2014年12月
患部の腫れと痛みは引き続きあるが、徐々に和らぎつつある。寒くなってきて、患部が冷えると痛みが強くなる。サポーターは常用している。日常生活で強い痛みを感じることはなくなったが、親指に力が入ったり大きく動かすと、親指の根本あたりが痛い。

2015年1月
患部の腫れは無くなった(見えなくなった)。手術跡もほとんど気にならない。弱い痛みは残っている。特に寒いときは痛みを感じる。サポーターを使うと痛みが和らぐ。

2025年4月
暖かくなって痛みを感じなくなった。