日産AD Y12 2007年~2020年

2007年9月
 ここ数年勤務先の車を使ってきて、燃料代以外の経費がかからなくて費用の点では快適だったが、当然のことながら仕事の都合が優先なので、必要なときに使えなくて困ったことがあった。そろそろ潮時かと思い、車の購入を真剣に考えることにする。予算と使い勝手から、小型のボンネットバンにする。予算に余裕があればワゴンにしたいところだが、内/外装が豪華であることには興味がないし、汚すことも多いだろうからバンの方が適当だろう。何より車両価格と税金が安いのが良い。強いて言えば、ワゴンはCVTでもバンはトルコンATが載っていて、燃費が少し悪いのが難点か。でもワゴンとバンの価格差が少なくとも30万円あるから、リットルあたりの燃費差が2km程度ならば許容範囲とするか。
 車種の候補は日産ADとホンダパートナー。トヨタのプロボックス/サクシードは荷室の前後長が少し短いのと、発売から長く経っていて、前記2車種と比べると古さを感じる。燃費のカタログ数値でも少し負けている。もしもディーゼル車が残っていたらトヨタも候補としたかもしれないが、既に廃止されている。
 過去10年くらい旧い車を修理しながら使ってきて、手間をかけるのが嫌になってきたので新しい車にしたい。新車が理想であるが、「新車」に対するこだわりはないので、新古ないしは新車に近い中古車で探す。ADは2007年1月にモデルチェンジになって、そのときに販売会社が試乗用に仕入れたものが、大量に売りに出されている。いずれも走行5000km前後で、価格は安い物で75万円くらいから。パートナーも2006年後半にモデルチェンジだったようで、ADと状況は同じだけれども、中古車の数は少ない。販売量の差か。この2車種、外観と内装については甲乙付けがたい。エンジンはいずれも最新で、これも手に入る情報では両方とも良いように思う。パートナーが5速ATでADは4速、ここが大きく異なる。試乗したわけではないが、燃費と運転の感覚はパートナーが優れているだろう。最終的には現物をみて決める。
 パートナーは物がほとんど無い。千葉県の店に1台、埼玉に2台。価格は95万円ぐらいから。選択肢が無いのがつらい。ADはそこら中で大量に売り物が出ている。こんな状況なので、現物を見て、できれば試乗して問題がなければ、ADに決めることになるだろう。

2007年10月
 千葉県幕張の大きな店に、候補になるようなADが10台近くあるようなので見に行く。現物と対応が良ければ決めても良い。外観・内装は問題なし。シンプルかつ安っぽくて、私に向いてる。1200ccと1500cc、両方とも見ることができた。敷地内の試乗コースで運転することもできた。もちろん1500ccの方が力が強い、でも1200ccも問題なし。燃費が良ければ力が無くても1200ccにするところだが、カタログの数値では1500ccの方が良い。車体の大きさに対して1200ccでは無理があるのか? 一方内装に2グレードあって、私にとって大きな違いは電動ウインドーか否か。価格差もあって悩むところだが、電動ウインドーは欲しい。現物を見た結果、1500ccで電動ウインドー装備のモデルを目標にする。結局ADバンの一番高いモデルだ。この店では安い物で88万円+諸経費ぐらい。これはちょっと汚れ+傷が気になる。98万円なら良さそうなのがある。これが総額100万円以下になったら、決めたかもしれない。
 東京の別の店にも行ってみた。小さい店でADの中古は2台しかないけれども、販売会社としてはたくさん持っているらしい。1台は1200ccの電動ウインドーモデル。もう一代は1500ccの手動ウインドー。両方とも一般道を試乗させてもらえた。一般道を走ると、排気量の差をより大きく感じる。1200ccの方は一生懸命アクセルを踏み込んで走っている感じ。実用上は1200ccでも問題無いので、価格しだいでは1200ccにするかもしれない。1500ccの電動ウインドーモデルを手配してほしい旨伝えて、後日改めて行くことにする。
 幕張の店はスーパーマーケットのスタイルか。品揃え豊富で価格は基本的には表示価格で、それ以上の値引きは無し。表示価格自体は、安いめの値段設定だろうと思う。普通のメーカー系中古車店で、普通に値切ったときにこれくらいの価格になるのであろう。販売員の態度は良いが、深追いはしてこない。価格も含めて気に入った車があれば、ここで買っても良いと思う。一方東京の店はごく普通の中古車店。しっかり交渉しないと高くつきそう。
 東京の店に再訪問。1500ccの電動ウインドーモデル、色はシルバー。試乗して、走行には問題は無し。唯一問題点は、たばこ臭いこと。これについては、営業の方が「気合いを入れて」掃除する(させる?)とのこと。車両価格は消費税込み98万円、+諸経費。予算通りの100万円以下になれば、この車に決めても良い。車選びにあまり長く時間をかけてはいられないので、総額100万円になるかならないか、今ここで決めてほしい旨伝える。しばらく奥に引っ込んだあと出てきて、OKとのこと。上司の判断を仰いでいたか? 価格が希望通りにならなければ、この後すぐに幕張の店に行って買うつもりだった。
 自賠責保険その他諸経費込み、車庫証明は別で約99万円。タイミングはぎりぎりだけれども、10月中の納車にしたいらしい。11月にすれば保険・税金が1月分、数千円安くなる。10月最後の週末に出掛ける予定があって、それに使えるように間に合わせるという条件で、10月中の納車にする。翌日すぐに車庫証明を申し込む。
 予定通りに引取。掃除はきれいにしてあったが、たばこの匂いは消臭剤たっぷり吹いて押さえてあった。たぶん少ししたら匂いが戻るだろう。当分の間は消臭剤を使って匂いをごまかすことにする。そのうちに消えるだろう。
 週末に長距離に使う、往復約600km。調子はいい、よく走る。燃費は約16.5km/L。燃料計の動きがぎこちない。満タンで約100km走る間に燃料計の針が2/3くらいのところまで下がる。この後どうなるか見ていたら、約50km走る間に針が満タンに向かって徐々に上がっていく。その後は約100kmくらいの周期で針が上下に振れながら、全体としては下がっていった。これは不具合と言っても良いだろう。もうしばらく様子を見て、変化がなければ修理してもらおう。

2007年11月
 通勤と日帰りの100km弱の走行を繰り返す。燃料計の具合は芳しくない。短距離走行だと、走行中に針が上下するのを見ることはできない。走行中は燃料計はほとんど動かない。短距離走行の通勤ばかりの間は、数日間同じくらいの位置で動かない。そのうちある日始動すると、1目盛(1/4)くらい下がる。その位置でまた数日間動かない。
 1月点検を近くの日産の店(買ったところとは別)で受ける。異常は無し。燃料計については、点検では異常箇所を特定できないので、預かって診る必要があるとのこと。緊急性はないだろうから、いずれ時期をみて修理してもらうことにする。

2008年1月
 引き続き調子は良い。燃料計の調子は変わらず。購入した店に依頼して、1月末から2月初めにかけてオーストラリアへ出掛ける間に預けて、診てもらうことにする。修理に必要な期間以上に預けておくことになるが、了承してもらえた。
 夜成田出発なので、旅行の荷物を持って午後に店に行く。近くのJR駅まで送ってもらって旅行出発。

2008年2月
 予定通り旅行から戻る。駅から歩いてお店へ。修理は出来上がっていて、お礼のオーストラリア土産を置いて、引き取って替える。短距離走行でも徐々に燃料計の針が下がっていくので、たぶん治っているだろう。
 寒くなって燃費が悪くなった。通勤のみで14km/L後半、そこそこの距離を走ることがあった時期は15km/L半ばぐらい。長距離は走っていないので不明。

2008年4月
 ベルトが鳴くようになった。始動後しばらくの間、回転数が低いときに鳴る。エンジンが暖まると鳴らない。冷えているときでも回転を上げると鳴らない。ベルトの張りは正常。始動直後、鳴っているときにベルト近辺にシリコンオイルを吹くと鳴り止む。なので、ベルトが鳴いているのは間違いない。滑って鳴いているのではないと判断し、シリコンオイルを少し多いめに吹いてみる。数日間は鳴り止んでいたが、また鳴き出す。以前他の車に使った、「ベルトの鳴き止めスプレー」が残っていたので使ってみる。鳴いている状態でスプレーを吹くと、鳴き止んだ。その後少し走って鳴らないので、治ったと思った。数時間置いて、その日の夜に再びエンジンをかけると、これまでとは桁違いの大音量で鳴りだした。エンジンの回転を上げても音量がさらに大きくなるばかり。すぐにエンジンを止めて、アルコールでベルトを拭いて鳴き止めスプレーをできるだけ拭き取った。さらにシリコンスプレーを少し吹いて、何とか鳴り止んだ。その後、数回拭き掃除をして、始動時も鳴ることはなくなった。状況から、ベルトの外側とテンションローラーの接触面で鳴いていた模様。

2008年5月
 四国へ行く。片道約800km、うち約700kmが高速で渋滞はほとんど無し。燃料計の動きは快調。燃費が良い、往復とも18km/L以上。満タンでちょうど片道走りきれた。

2008年7月
 ルーフキャリヤ完成。市販品ではハンググライダーを載せるためには不便なため、自作することにした。5月から作業を開始し、時々しか作業をしないため遅々として進まず、やっと完成した。
 車体後部は純正キャリヤを取り付ける金具があるので、これを流用。前側は金具を新設。屋根の継ぎ目部分に穴を空け、金具をネジ止めした。ちょっと勇気が要った。チューブ類はHG用の廃材を使用。

2008年8月
 雨の日、ベルト鳴き再発。ベルト外側をアルコールで拭いて治まった。

2009年1月
 始動時、セルモーターの廻る勢いが少し弱い。早くもバッテリーが弱ってきたか? すぐに駄目というわけではないので、たぶんこの冬は乗り越えてくれるだろう。液が少し減っていたので、気休めと思うが補充した。もちろんセルの廻り方に、特に変化は無し。
 初の車検。近くの格安車検で総額42,100円。修理・部品交換は何も無し。
 少し前からベルト鳴きが再発。ベルトをアルコールで拭くと一時的には収まるが、しばらくするとまた鳴き出す。洗浄スプレーで洗って、シリコンスプレーを吹き付けてみた。作業後は鳴かなくなった。どれだけ持つか。

2009年5月
 今年も四国に行った。行きは上信越道~中央道~名神経由。登り/下りが多いルートのためか、燃費は17km/Lくらい。帰りは名神~東名経由で18km/L程度。

2009年7月
 ベルト鳴きは時々起こる。湿気が多いときに鳴る。エンジンが暖まると鳴り止む。この時期で15分程度。乾燥しているときは鳴らない。ベルトをアルコールで拭いてシリコンスプレーを吹くと、しばらくは収まっている。ベルトの張りは正常だろうと思う。根本的な解決はベルト交換か? あるいはベルト以外に原因があるのか?

2009年12月
 引き続きベルト鳴きが時々起こる。余り気にしないで、鳴いたらシリコンスプレーを吹いて音を止めている。いずれベルトが弛みだしたら交換するのだろう。

2010年1月
 車検。前回と同じ店。交換部品無し、整備はヘッドライト光軸調整を入れられた。車検屋さんも工賃取るためにがんばってる。減税で重量税が安くなっていた。
 タイヤ・ホイールを中古で買った乗用車用と交換、185/65-14。車検のときはノーマルに戻すつもり。ハンドルが少し重くなって、走行音がやかましくなった。

2010年2月
 ワイパーゴム交換。イエローハットの一番安い普及タイプ。たいていの商品がホームセンターよりも高いけれども、ワイパーゴムは、ほぼ同じと思える商品が近くにあるホーマックより安かった。

2011年1月
 車検。部品交換無しで安く仕上げてもらう。

2011年3月
 バッテリー交換。中古品だけれども、あまり使っていなくて、今付いているものよりは元気が良さそう。
 ベルト鳴きがひどくなった。旅行中に起こったので、ホームセンターを探してシリコンスプレーを購入。少し吹いたところ収まったが、すぐに再発。今度は多めに吹いて、その後帰宅するまでは収まっている。ベルトの張り具合は、触った体感的には特に変化なし。十分強く張れていると思う。

2012年2月
 ATF交換。7万kmを越えて、そろそろ一回換えておこうかという気になった。いろいろ探して、エネオスエコATF。Yahooオークションで5千円。適合表によると日産ATFのD・J・K・S・Wに対応しているとのこと。もう一台あるホンダの軽自動車にも使えることになっているので、20Lもあって余るだろうけれども、まあいいかという感じで購入した。ホームセンターで売っている1L缶のATFでは5千円で4缶くらいしか買えない。
 ドレンから抜いて点検ゲージから補充、約4L。走った感じは、特に変化無し。「エコ」と謳っているだけに燃費が良くなるか?と期待したが、判るような変化は無し。まあ、エンジンオイルにしても、今まで換えて違いを感じたことはない。いっぱい余っているから、近いうちにもう一回換えてみようか。

2012年10月
 ATF交換2回目、約80,000km。

2012年12月
 前ブレーキパッド交換。

2013年2月
 発電機/エアコンのベルト交換。車検のときにベルトひび割れを指摘されて交換を勧められた。そのときは後日ということにして、自分で出来るかどうかを検討。バンパーを外せば可能だろうということで、DIYを試みた。かなり面倒だったので覚え書きを残しておく。

1.バンパーを外す
 上側にバンパーとは別のプラスチックカバーがある。これはクリップを外すと取れる。バンパー本体も上側はクリップで留まっている。いくつかは上側カバーと共締め。下側は金属ねじで留まっている。バンパー本体にプラスチック製のアンダーカバーが着いていて、バンパーとアンダーカバーもねじで留まっている。アンダーカバーごと外したが、残してもかまわないと思う。バンパー固定ボルトは左右各一カ所、フェンダーの裏側で留まっているねじがある。ねじを外すためには、タイヤハウスのプラスチックカバー前側の固定を外す。タイヤハウスカバーの右側はベルト交換ときに作業スペースを作るため、前側半分くらいは外しておいた方が良い。バンパー本体から生えているクリップが前側2カ所にあり、全てのねじ/クリップを外してもこのクリップで外れないようになっている。力をかけて引っ張ったら取れたけれども、力任せだと壊してしまうかもしれない。バンパーの内側にある、ラジエター右側のカバーを外すとベルトテンショナーの調整ねじが(やっと)見える。クリップとねじの数がやたら多くて、さらにフェンダー裏側のねじが見えなくて、とてもたいへん。

2.ベルト交換
 ベルトテンショナーのローラー中心のナットを緩める。テンショナーのねじを緩めるとローラーが動いてベルトが弛む。ベルト交換自体は簡単。テンショナーで張りを調整して、ローラー中心のナットを締めてベルト交換は完了。

3.カバー類/バンパーを元通り取り付ける
 作業の大部分はカバー類/バンパーの処理。フェンダー裏側のねじと前側のクリップの処理が解らなかったので、外すのに1時間ちょっとかかった。ベルト交換自体は30分くらい。プーリーやローラー表面の掃除を含む。カバー類/バンパーの取り付けは30分くらいで出来たのだが、クリップが2個余ってしまった。仕方がないのでもう一度分解して、留めていない箇所を発見。結局合計で1時間ちょっと。準備/後片付け/途中の休憩を含めて、4時間弱の作業になった。直接の出費はベルト代約2,500円。
 外したベルトは内側に無数のひび割れ。このタイプのベルトはなかなか切れないという話もあるが、8万km以上走っているから、無駄な交換ということもないだろう。これでベルトが鳴くのが納まってくれるといいのだが。

2013年9月
 ベルト交換後、ベルト鳴きは起きていない。快調。原因はベルトそのものか、あるいはプーリー/ローラー表面が錆または何らかの付着物で荒れていたためか。原因の追及はできなかったが、問題が解決したので良かった。
 タイヤ側面のひび割れが目立ってきた。溝はまだまだあるので、できればこのままで次回の車検は通したい。だめだったらアジアンタイヤを使ってみようかと思う。

2014年1月
 車検。特に何も問題なし。タイヤもそのまま。10万km目前と言うことで、ブレーキフルードを交換してもらう。

2014年3月
 オイル+オイルフィルター交換、0W-20SN。約96000km。
 タイヤがパンクしている。今年1月に気がついた。過去にパンクして修理してある部分から少しずつ漏れている。すでに入っているプラグをきれいに外すのは難しいと思い、タイヤを外して内側からパッチを貼った。そのときは直ったが、また漏れだした。たぶんパッチが剥がれたのだろう。仕方がないのでプラグを外してみたら、意外ときれいに取れた。たぶん内側部分をきれいに切り取ったからだろう。再び、新しいプラグを入れて修理した。

2014年9月
 バッテリー交換。先の冬場に、ちょっと怪しいときがあった。そのときは充電して復活した。その後は正常だったが、寒くなる前に交換しようと思っていた。未だ寒くなるには早いけれども、近々長距離を走る予定があるので交換することにした。ブランド物のGSユアサ40B19L。

2015年1月
 発電機/エアコンのベルトが、ときどき鳴くようになった。少し緩いかなと思うので増し締めした。ベルト交換のときは分解したけれども、そのときの経験でどこをさわれば良いか判るから、今回は隙間から工具を入れて簡単にできた。
 車検。何事もなく終了。車屋さんからの情報で、2014年からこの手の4ナンバー貨物車は乗用車用アルミホイール(Tマーク無し)で車検が通るようになったらしい。今年の車検は純正タイヤ/ホイールで通したけれども、溝の残りがぎりぎりだから来年の車検までにはタイヤ交換だろう。乗用車用アルミホイールを使っていたことがあるが、車検の度に交換するのがおっくうになって放置していた。タイヤは交換しなければいけないが、乗用車用タイヤの方が安いから、そっちを使うことにするか。

2015年3月
 オイル交換、日産5W-30SN。約110,000km。

2015年7月
 タイヤ交換。オートバックスのプライベートブランド、マックスラン エクセラ EZ、185/70-14。総額約25,000円。旧モデルのバーゲンセールだろう。走行音が少し静かになった。貨物車用タイヤや、10年以上経ったひび割れだらけのタイヤと比べたら当然か。

2016年1月
 車検。特に何事も無し。陸運支局において、乗用車用アルミホイール+乗用車用タイヤを付けて車検が通ることを確認できた。タイヤサイズは185/70-14 88S。

2016年5月
 オイル交換。日産5W-30SN(前回の残り)+住鉱0W-20SN。約125,000km。

2016年11月
 リヤゲートの鍵の締まりが悪い。以前から調子が悪かったが、最近さらに悪化した。何度も開け閉めの操作をして、やっと閉まる。開ける方は調子良い。内張をはがして開閉のアーム類に注油してみたが変化無し。電動で開け閉めをする部品(アクチュエーター?)を外してみた。接着剤で閉じられた部品で分解できない。おそらくこの部品の交換になるだろう。ダメ元で、ドリルで穴を2つ開けて、パーツクリーナーで洗浄~シリコンオイルを注油したところ、復活した。こんなに上手くいくとは思わなかった。
 以前のパッド交換のときにFブレーキのスライドピンの頭をなめてしまっている。気になっていたので、部品を近くの日産プリンスで購入して交換。

2016年12月
 オートバックスで車検の見積もりを取った。乗用車用タイヤ(185/70-14 88S)が着いていて、標準タイヤ(165R13 6PR)より負荷能力が低いため、このままでは車検は通らないとのこと。タイヤ+ホイール一式が見積もりに入っていた。総額約19万円。この乗用車タイヤで陸運支局に持ち込んだ前回の車検は通っている旨伝え、またタイヤの負荷能力を比べるのではなく、軸重に必要な負荷能力で判断して欲しいと要望したが、聞き入れてもらえなかった。聞く耳持たない感じだったので、深追いせずに見積もりをもらって帰った。
 ちゃんとチェックはしてくれていて、フロント・ロアアームのボールジョイントブーツが破れているのを発見してくれた。見積もりにはロアアーム左右交換。オートバックスさん、ありがとう。暮れの忙しいときに無料でしっかり点検してもらってありがたく思う(本気!)。
 ボールジョイントやブーツのみが純正部品で出ないことは間違いないが、社外品でブーツのみが手に入ることは素人でも調べがつくのだから、修理業者さんなら当然知っているだろう。ロアアームは純正なら1個(片側)約1万4千円、社外品で約8千円。ブーツのみだと1個(片側)約550円。工賃は真っ当に取れるのだから、修理業者さんとしては最小限の部品交換で対応してほしいと思う。
 無闇な見積もりを出すものでオートバックスでの車検はキャンセルした。妥当な内容であれば車検を依頼するつもりでいた。オートバックスの商売としても、柔軟な対応で仕事を取った方が良いのではないか?

2017年1月
 車検の前にボールジョイントブーツ交換にチャレンジ。同時にタイロッドエンドブーツも交換する。まず部品の手配。
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Fロアアーム・ボールジョイントブーツ:大野ゴム製DC-2649
タイロッドエンドブーツ:大野ゴム製DC-2522
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部品代合計で約1600円、グリスが足りなくなりそうなので、80gの蛇腹を買った。約200円。
 Fロアアームは固定ボルトを外してオイルスプレーを吹く。ロアアームのジョイント近辺に棒きれを当ててハンマーで叩くと、少しずつ動くが、一気には外れてくれない。棒きれが割れるくらいたたき続けて、やっと外れた。外れて解ったが、ロアアームのフレーム側がラバーマウントになっていて、このラバーマウントがロアアームをハブ側に押しつけるように働いている。なのでロアアームがハブから外れても、ハブに押しつけられた状態になっている。ロアアームを押し下げてハブから離さないと、ブーツの取り外し/取り付けができない。
 取り外しはマイナスドライバーで簡単。ブーツは破れていたけれども、内部はグリスが少々黒くなっているくらいで、ボールジョイントが傷んでいる様子はなかった。古いグリスを拭き取って、新しいグリスを入れる。ブーツの根本が強いバネ(サークリップ?)で締め付けられている。バネは新品のブーツに含まれていないので再利用。最初、バネをブーツに着けてから被せようとしたが、バネが強くて取り付けできない。ブーツを被せてからバネをペンチで広げて着けようとしたが、やはりバネが強くてできない。休憩しつつ、落ち着いて検討。結局、ブーツに被せられるくらいのパイプを探してきて、パイプにバネを掛けて、ブーツの根本まで持って行った。なんとかなって良かった。ロアアームの組み付けは下からプラスチックハンマーで叩けば簡単に入った。

 タイロッドエンドはハブ側を金属ハンマーで叩いたら、あっけなく外れた。こっちは破れてはいなかったけれども、10年だから無駄ではないだろう。やはり根本が強いバネで締まっていたので、ロアアームで使ったパイプでバネを掛けた。いずれのブーツもグリスをたっぷり入れたので、組み付けのときに余分なグリスがあふれてきた。入れ過ぎかもしれないけれども、グリスが多いくらいでブーツが傷むことはないだろう(希望)。
 初めての作業で、しかも途中で考え込んだりパイプを探したりしたもので、休憩時間を入れて5時間もかかってしまった。やりたくてやったから良いんだけれども、経済性からいえばプロに任せるのが効率的か。
 DIYでブーツ交換した後、いつもの車屋さんに車検を依頼。いつもの通り陸運支局に持ち込んで何事もなく完了。修理・部品交換無し。乗用車タイヤも、もちろん問題なし。DIYで交換したブーツは、「見た目で違和感ないから、大丈夫と思うよ~~」とのこと。

2017年4月
 エアバッグ警告灯が点いた(点滅)。インターネットで検索すると、消し方(リセット)が2種類見つかった。
(1)キーをON位置にして、エアバッグ警告灯が消えたらすぐにOFF。これを3回繰り返す。
(2)キーをON位置にして、エアバッグ警告灯が点いている間にドアスイッチを5回ON/OFF。
→(1)で警告灯点滅が消えた。(2)では消えなかった。
 リセットで警告灯点滅は止んだが、しばらくするとまた点滅した。本格的に故障しているようだ。さらにインターネット検索すると、バッテリー交換で治ったとの情報があった。新しいバッテリーを買ってまで試すほどの確実性はないと思ったが、他の車とバッテリーを入れ替えすることで試みることはできた。結果は、治らない。これは真っ当に修理に出す必要があると判断して、近所の日産プリンスに持ち込んだ。買ったところに世話になるのが良いとは思うが、引っ越ししたため遠くて現実的ではなかった。診断はすぐにしてくれて、ハンドル内のスパイラルケーブル断線の可能性が高いとのこと。完全に断線していないようでリセットで消えるが、走行すると接続が切れて警告灯が点くようだとの説明を受けた。スパイラルケーブル交換で総額約3万円の見積もり。調べると部品なら安く買えるみたいだが、DIYの自信がないので修理を依頼した。この車を買って、車屋さんに依頼する修理は初めて。初登録から10年以上、14万キロ走ったから、壊れるところが出ても不思議ではないだろう。

2017年6月
 オイル交換。住鉱0W-20SN+トヨタ10W-30SN。約140,000km。

2017年9月
 左ブレーキランプの電球が切れた。10年保ったのだから、たいしたものだと思う。スタンレー製の電球が2個セットだったので、両方とも交換した。ブレーキ・ウインカーが一体になっていて、ボディから外すのに苦労した。ボルト2本を外すと動くのだけれども外れない。片側はなんとか力任せに引っ張って外した。前側で2本のピンで止まっている。写真の矢印のあたり。反対側はボルトを外した後に、シリコンスプレーをピンのあたりに向かって吹き込んだ。軽く、とは言い難いが、最初に外した方ほどの苦労はなかった。ピンは前後方向に刺さっているので、後方に引っ張ること。
 外すのに苦労したので、この際ウインカーの電球も換えることにした。同じくスタンレー製。中古のブレーキ電球1個とウインカー電球2個は予備として積んでおく。

2017年10月
 リヤゲートの鍵の締まりが悪い。以前、アクチュエーターに穴を開けて内部を洗浄、給油して復活した。最近また動きが悪くなった。再び洗浄と給油をやってみた。直後は復活したが、すぐに悪くなってしまった。これは部品交換が必要だろう。ヤフーオークションで探すと、アクチュエーターと鍵がセットになった中古品が出ていたので購入。たぶん新品よりは安いだろうと思う値段だった。交換して、とても快調に動いている。

2017年12月
 タイヤ1本の空気が少しずつ漏れているみたい。1ヶ月位経って測ると判るくらいで、それほど深刻ではない。でも気になるので外して調べた。このタイヤは以前にパンク修理してある。漏れ方がわずかなので、修理したところから漏れているのかと思ったが、石けん水を付けても、どこからも泡がでない。試しに空気圧を上げてみたら当たり。ごくわずかだけれども修理跡の部分から泡が出てきた。修理は外側からひも状の修理剤を入れてあったので、それをラジオペンチで引き抜いて新しい修理剤を入れた。以前の修理から約1年。修理が不完全だったのか? もしかしたら修理剤がラジオペンチで引き抜いてしまえる、ということ自体がよろしくない状態なのか? 修理剤は前回と同じものを使ったが、今回はゴム糊を多い目に使ってみた。気休めかもしれないけれど。さて、どうなることやら。

2018年1月
 パンク修理は成功した模様。その後空気圧の変化無し。
 車検の前にタイヤのローテーションを兼ねて前後のブレーキを点検。前のパッドは問題なし。後のリーディング側シューが1mmあるかないかぐらいで、さすがに交換した方が良いだろうと思う。調べるとリーディング側だけ買えることが判った。よく見てから分解したが、組み始めると解らなくなり、反対側を参考にしてなんとか完成。体感的には問題なく走れて止まる。
 車検はいつもの通り何事もなく完了。ハイマウントストップランプの球が切れていたらしい。気が付かなかった。交換部品はその電球1個のみ。後ブレーキは左右のバランスが少々ずれているが、許容範囲に納まっているからOKとのこと。

2018年6月
 オイルとオイルフィルター交換でちょっと失敗。勤め先の作業場で実行した。前回使って残っていたオイルを持っていったはずが、袋を開けるとバイク用の2サイクルオイルの缶が入っていた。それに気がついたのが既にオイルを抜いた後のこと。休日で誰もいない。歩いて取りに行ける距離ではない。廃油トレイに入れたオイルをもう一度使うのはちょっと。ということで、バイクのギヤオイル用に買っておいた5W30SLオイルを入れることにした。今でこそSLか~という感じだが、このADに新車のとき入っていたオイルはSLだった。3L缶を全部入れて、ちょうど良いオイルレベルになった。オイル交換で体感的には変化無し。約155,000km。
 運転席側ワイパーのゴムが切れたので、フレーム込みでNWB製に交換。快適に使えている。

2018年7月
 以前からバックカメラを付けたいと考えていたが、どういう形で実現するか決めかねていた。何らかのモニターは必要だけれども、バックカメラのためだけにモニターを買うのには無駄に思えた。いろいろ考えた末に、中古のカーナビと新品カメラで行くことに決めた。ということで、カーナビはヤフオクで日産用MS108-Aを送料込み約3700円。カメラは新品を送料込みで約1800円で買った。
 先ずカーナビ取り付け。純正1DINラジオを外して、2DINサイズのカーナビを取り付ける。日産用なので電源・スピーカー関係の配線とラジオアンテナは同じコネクタでそのまま付く。GPSとテレビの配線はカーナビに付いてきたので、そのまま使う。ただしテレビのアンテナは無いので、見たくなったら手配しないといけない。さしあたりテレビは興味ないので使わない予定。
 問題はカメラ・車速信号等の配線。これらの配線はカーナビに付属していない。どれかのコネクタに信号線があるだろうから、プラグ+ケーブルを買わねばならない。これがなかなか難題だった。買った汎用カメラはRCAプラグなので、MS108用変換コネクタとして、CCA-644-500互換ケーブルがあちこちで売っているが、これは使えない。これはRCAから5ピンコネクタに変換するものだが、MS108にはこの5ピンコネクタは無い。おそらくカーナビにつながった別の配線があって、その先にカメラ用の5ピンコネクタや車速信号等の配線がぶら下がっているのだろう。その配線は付属していなかった。
 カメラの配線と平行して車速信号等の配線も探した。日産カーナビ用の配線として12ピンコネクタの部品が売られているが、これもMS108には使えない。MS108には12ピンコネクタは無く、それらしいものは8ピンコネクタが2つ、色は白と黒。インターネットで検索してもなかなか出てこなかったが、白8ピンはAV入力、黒8ピンがバックカメラと車速/リバース/パーキングの各信号入力と判った。AV入力はさしあたり不要。ネットショップでは黒8ピンコネクタが見つからなかったが、ヤフオクで個人の方が出品していた。ありがたい。黒8ピンの先にRCAコネクタと、切りっぱなしのケーブルが付いたものを購入。早速つなぐと、ちゃんと動作した。
 カメラは後ナンバープレート上側のパネル(黒いプラスチックカバー)に取り付けた。こういった配線を通すためであろうゴムプラグが隠れていたので、プラグの中央に切れ込みを入れて配線を通す。念のために接着剤で防水した。カメラの配線は使われていない左側のダクトを通して車内へ。さらに天井裏を通して前席まで引いてきた。
 配線を終えて試運転。バックに入れるとちゃんとバックカメラの映像が現れた。カメラの角度を調整して完成。カーナビとしては地図データは古いが、まあまあ使える。ラジオは感度・使い勝手共に、ずいぶん良くなった。CD・テレビは使っていないから??。
 上手く行ったと思っていたら、しばらくしてカメラを取り付けたパネルが浮いているのを発見。触るとガタガタ動く。外してみると4個あるボルトの3個が外れていた。プラスチックに金属ボルトを埋め込んであるのだが、ボルトを受ける部分のプラスチックが割れていた。残り1個も亀裂が入って外れる寸前だった。古いプラスチック部品なので、カメラ取付で触ったときに、ちょうど限界に達したのだろう。触らなかったら、もう少し保っていたと思う。部品番号が書いてあったので調べると8千円くらい。中古部品なら送料込みで3千円くらい。とりあえずは手間を掛けて、割れたプラスチックをエポキシ接着剤で固めてみた。取付はできたので、しばらく様子を見る。今度割れたら部品交換の予定。
 バックドアのパッキンが切れていて、接着剤で修理しながら使っていたが、もう限界だと思い新品に交換。約4千円。

2019年1月
 車検に先立ち、Fブレーキパッドと発電機のベルトを交換。車検は特に問題なし。

2019年4月
 オイル交換。トヨタ10W-30SN+カストロール5W-30SM。

2019年10月
 クーラント交換。

2019年11月
 以前からリヤガラス曇り取りのスイッチが不調だった。これから寒くなるので、なんとかしたいと思って分解した。ナビゲーションを外して、その下の操作パネルを分解、エアコンの操作モジュールは外れるが、ワイヤーを外すことができなくて、モジュールを取り出すことができない。ナビゲーションが入っていた部分の空洞を使って作業を進める。モジュールのカバーが外せて、スイッチが見えた。ダメ元で接点復活スプレーを噴いてみる。「復活」とまでは行かないけれども、以前よりはスイッチが効くようになった。とりあえずこれで様子を見ようと思って、一度元通りに組む。
 しばらくは使えていたが、だんだん調子が悪くなってきた。もう一度分解して、スイッチの廻りをよく見てみる。この状態ではスイッチを外すことはできないようだ。スイッチ自体を分解することはできそうなので、元通りにできない可能性を感じながら分解してみる。5mm角ぐらいのスイッチで、プリント基板のような金属電極に、プラスチック部品に導電性を持たせた押しボタン電極という構造だった。基板側、押しボタン側双方の電極をアルコールで拭いて元通りに組み立てた。バネの役割をするゴム部品に少し傷を付けたが、なんとか組み立てることができた。一回押しただけでは反応しないこともあるが、まあ使えている。今度だめになったら中古モジュールを買って交換か。

2020年1月
 エンジンオイル交換。シグマ5W-30SL+カストロール5W-30SN。エアーフィルター交換。
 追突事故に遭った。信号で停車中に追突されて後部が大破。自身も首・肩・腰が痛くて通院を開始。幸い入院するほどではない。
 相手100%ということになったが、旧い車故に現在価値13万円とのこと。とても修理費に足りない。旧い車を大事に乗っていると損をするということか。この事態は予想していたので、自動車屋さんには修理費用を受け取って、車を買い換えることもあると伝えておいた。その予想が当たった。

2020年8月
 新しい車の購入を決めた。先の事故で買い換えは決めていたが、コロナの影響もあり様子を見ていた。オークションで新古車か新車に近い中古車が出てこないか探してもらっていたが、好みの物が出てこない。真っ当に販売店で新車を注文。9月末/10月初めころ納車予定。
 エアコンON/OFFスイッチが壊れた。幸いエアコンONの状態でスイッチが効かなくなっている。送風を切ればエアコンも切れるので、この夏は乗り切れる。このままそっとしておくことにする。
 ドアキーのリモコンの調子が悪い。何度も押して、やっと機能する。これも、このままそっとしておく。

2020年10月
 新しい車の納車に伴い、ADは手放した。もちろん下取り価格など無いが、処分代金を取られることもなかった。事故以来リヤゲートがぼこぼこの状態で使っていたが、おそらくこれくらいは修理されて、自動車屋さんの社用および代車として使われるだろう。
 長い間働いてくれてありがとう。