アンドロイド9のタブレットでスリープ時にWiFi接続が切れる

2024年1月
<背景>
 自宅でWiFiにつないでいるにもかかわらず、タブレットでモバイル通信の消費が異常に多い。以前auのAST21を使っていたときは、そういうことは起こらなかった。アンドロイドバージョンが古くて使いにくくなったので、レノボのM10 TBーX605Lに買い替えた。Android 9.0。しばらく使ってモバイル通信の消費が多いことに気がついた。自宅ではWiFiを使っていて、以前は10MB/日以下だったのが、100MB以上使っている。これはおかしいと思って対処した。

<アプリ>
 消費しているアプリはラジコ(Radiko)。自宅でラジコを使っている。ほぼ一日中つけている。ラジコの通信量を見ると、WiFi/モバイル通信共に増えていく。

<対処1>
 アプリであるラジコの動作を疑った。アプリ自体には通信に関する設定項目は無い。アンドロイドの設定で関係ありそうなのはバックグラウンド通信くらいだが、これをいじっても変化なし。
 ラジコのバージョンは8.0.15。このタブレットを買った時点のバージョンなのだが、古いバージョン7系列に比べて、どうも使いにくい。以前から思っていたがラジコはバージョンアップの度に使いにくくなる。そのため不具合が無い限り自動更新を禁止して使っていた。ラジコの動作を疑って、7系列の最終バージョン7.5.7に入れ替えた。使い慣れた画面/操作で、とても快適。しかし残念ながら通信量は変わらなかった。

<原因らしきもの判明>
 スリープ時にWiFiが切れる。直ぐには切れず、しばらくすると切れる。時間は不定、5分くらいのときもあるし1時間くらい持つときもある。復帰するとWiFi接続も自動で回復して接続する。切断/再接続はルーター側で確認した。おそらくこれが原因。ラジコはタブレットがスリーブしても動き続けるから、スリーブしたまま長時間使うとWiFiが切れてモバイル通信を使う。

<対処2>
 アンドロイドの設定には関連するようなスリーブ関係の項目なし。ネットワーク関係の設定を触っても変化なし。電池関係の設定を触っても変化なし。

<対処3>
 インターネット検索は初めからやっていたが、ありきたりの情報ばかりで、解決につながる情報は見つからなかった。キーワードを変えながらしつこくやっていると、アプリ設定の「特別なアプリアクセス」でWiFiへのアクセスを禁止するというものが見つかった。
 アプリ設定の「特別なアプリアクセス」下、「WLANの管理」で、WiFiアナライザーとGoogle Play開発者サービス以外のアプリを「許可しない」にする。しばらく切れなかったが、翌日になったらブチブチ切れた。一瞬喜んだが解決しなかった。残念。

<対処4>
 「特別なアプリアクセス」下にある他の項目を、一つずつ「許可しない」変えていく。残念ながらこの方法では解決しなかった。全ての項目を「許可しない」にしてもスリープに入るとWiFiが切れる。

<対処5>
 アンドロイドの設定では解決できない。他の方法を考える。「スリープさせない」という手はある。スリープしなければWiFiは切れない。しかし電池の消費が大きい。ではスリープしないけれども画面を消せばいいのでは。そういうアプリを探したらあった。
 「スクリーンオフ(Screen Off)」。期待通りに働いてくれている。画面は消えるがWiFiは切れない。しばらくこれで様子を見る。